2022.04.06 02:33モイーズ・トリオ1937年のコンサートプログラム友人の好意で1937年にモイーズ・トリオが行ったコンサートのプログラムを入手しました。場所はシャルルヴィル市立劇場とありますが、ここはCharleville-Mézières、シャルルヴィル=メジエールでフランス北部、ムーズ川河畔、アルデンヌ県の県庁所在地のようですね。広告に記されている住所(rue Republique)などでも検索しま...
2021.10.08 07:00Couesnonのカタログを辿ってみました。こんにちは。助手のSawakoです。私は先日オークションでCouesnonのクラシカルピッコロを見つけ購入したのですが、(詳しくは私のブログをご覧ください↓)
2021.06.23 09:16なぜモイーズはリングキーフルートを「ナンセンスだ」と言ったのか?マルセル・モイーズが残した言葉に、「フレンチモデル(リングキーフルート)を使っているからフレンチスクールと言うものではない」「リングキー? ナンセンスだね。」というのがあります。(原文を書き写したわけではなく私の記憶です)彼にはアメリカ移住後も自分こそがフレンチスクールの伝統の継承とそこからの発展を担う者であるという気持ちが大きかったので...
2021.06.10 01:54洋銀はあつかんが好き。さてさて、洋銀フルートをきっかけに室長と出会った私は、Couesnon Monopole(モイーズモデル)を吹くように。フランスのオールドフルートには素晴らしいメーカーがたくさんある中で、私がこの楽器を手放せなくなった理由は・・(タイトルに書いちゃってますが)その①管厚が厚い!!これ、あまり語られていないと思うんですが、私にとってはとても...
2021.06.08 02:37Couesnon Monopoleとの出会い(助手編)みなさまはじめまして。このサイトの運営のお手伝いをさせていただいているSawakoです。私は洋銀フルートに興味を持って調べている時に室長と出会い、そこからモイーズのことを知るようになったという少し変わったルートでやってきましたので、まずは自己紹介も兼ねてそのことを書きたいと思います。長くなりそうですが、よろしければおつきあい下さい!私は2...
2021.05.18 03:41Couesnon model Monopole を入手 5月に、全く予定していなかったのだが、ある掲示板の書き込み情報からCouesnonのモイーズモデルをヤフーオークションを通じて入手することとなった。 僕はずっとモイーズモデルは特に欲しくないと言ってきた。このモデルを手に入れることと、モイーズのような演奏に近づけるのか?ということには「全く関連性がない」反面、「楽器に個性や超能力(?)を...
2021.04.29 08:35Cisトリルキーやオフセット形状の理由 楽器の話は、どうしても誤解を招きやすい・・・。 モイーズが使用していたクエノン社の楽器、ならびにその市販モデルであるモデル・モノポール(モイーズモデル)を使用して演奏すれば「モイーズのような演奏ができる」とか「モイーズの演奏に近づく可能性がでる」とは思わない。 モイーズモデルは確かに個性的な部分のある楽器ではあるが、モイーズの演奏におい...
2021.04.02 04:52ムラマツによるコピームラマツはモイーズ自身の依頼により、モイーズが使用していたクエノンのコピーを作製している。これに関して僕が得ている情報は、季刊「ムラマツ」Vol.6 1985年冬号(1984年12月20日/発行)とPIPERS Vol.43 1985 MARCH号(1985年2月15日発行)掲載の記事だ。(もし他にも情報が掲載されている出版物をご存じの方...
2021.03.04 03:19スケールチューニングの原理について このシリーズではクエノンのモイーズモデルとそのコピー、または他の設計によるフルートのスケール(チューニング)について語ることが多くなると思われるが、その基本的な原理について確認しておきたい。 これについて、クーパースケールで有名なアルバート・クーパー氏による説明が大変わかりやすい。ジェームズ・ゴールウェイ著「フルートを語る」(シンフォニ...
2021.01.24 02:55クエノンのコピー(その1)Sankyo-CSモデル クエノンのモイーズ・モデルが本格的に楽器製作者により調査されコピーまで作製されたのは、僕が知っているかぎり日本の三響フルートによる<CSモデル>の開発時と、モイーズ自身の依頼でムラマツフルートがたった1本だけコピーした時を除いてほとんどなかったのではないだろうか。(他に海外での事例などがあれば、ご存じの方ぜひお教えください) これは実際...
2021.01.12 01:08モイーズが使用した楽器フルート吹きという人種は楽器談義が決して嫌いではない。しかし、マルセル・モイーズが使用していた伝説的な楽器について、これまで多くが語られることは意外に少なかったのではないだろうか。その最大の原因はモイーズ自身がそれについてのコメントや、そもそも楽器談義そのものを拒絶しており、多くを語らなかったこと。そして、たとえ語っても決して直球ではなく...
2021.01.03 01:41フェルナン・デュフレーヌについて これから述べることは「雑学講座」というタイトルにはふさわしくないかもしれない。けれども、「コラム」などというページを設けるガラではないし、これ以上中途半端なコーナーも増やしたくないので、ここに書くことにする。そもそも「講座」という名前も怪しいもので、「雑学」の冠を被せておけば読者諸兄も少々のことには目をつぶってくださるに違いないという魂...